プレスリリース
報道関係各位
2024年11月5日
good sharing kamakura
(株式会社IBLC/株式会社nalu)
資源に、自然に、カンパイ。
鉄ブンプロジェクト始動:湘南発「かまくらスチールカップ」でごみを減らしながら自然循環を実現する新たなダブルリサイクルの取り組み
株式会社IBLC(所在地:東京都渋谷区、常務取締役 国居 孝司 以下「アイ・ビー・エル・シー」)と株式会社nalu(所在地:神奈川県鎌倉市、代表取締役:南 直子 以下「ナルー」)の協働事業「good sharing kamakura」にて、地域の自然を守り、地域資源をリサイクルする革新的なプロジェクト「鉄ブンプロジェクト」を始動します。本プロジェクトでは、鉄(スチール)100%でできた「かまくらスチールカップ」を活用して、神奈川県鎌倉市から地域の海や森を元気にする取り組みを推進します。
「鉄ブンプロジェクト」の背景と意義
本プロジェクトは、使い捨てごみを減らすために開発された鉄製のリユースカップ「かまくらスチールカップ」を通して、地域の方々と地域の海や森を元気にするプロジェクトです。
現在、ここ湘南では海岸の岩場に生息する海藻が減少する「磯焼け問題」が深刻な問題になっています。磯焼けが進むと、海藻を住み家や食べ物にしている魚や海洋生物の数が減少し海の生態系に大きな影響を及ぼします。この磯焼けの原因の一つが「鉄分不足」と言われており、海水中の鉄分は非常に少なく、陸からの供給も減っています。たとえば、森林が減少すると、土壌から海へ流れ込む鉄分が減るため、海中の鉄分が不足しやすく海藻が育ちにくくなってしまうのです。
本プロジェクトでは、「資源リサイクル」と「自然リサイクル」という二重の循環を可能にする鉄素材の特性を最大限に活かし、地域資源の循環だけでなく、海や森の生態系をも巻き込んだ環境再生に向けた、新しい地域循環のエコシステムを実装します。
「つくる側」と「つかう側」が共に手を取り、湘南の自然を守り育むプロジェクトとして、湘南を中心にイベントやカフェで展開して参ります。
かまくらスチールカップとは
かまくらスチールカップの特徴:循環型の資源リサイクル
「かまくらスチールカップ」は、使い捨てごみを減らすために設計された鉄製のカップです。1回限りの使い捨てではなく、何度か洗浄してリユースが可能。
さらに、カップが錆びて使用できなくなった際には資源ごみとして出すことで、再び鉄資源として循環されるため、ごみが出ない仕組みになっています。
また、このカップは特に屋外イベントなどの大量に使用される場面や、洗浄が難しい環境での利用に最適な容器です。リユース容器のオペレーションが難しい状況でも、簡単に環境にやさしい選択が可能です。
鉄の特性を活かした新たな実験:自然リサイクルへの挑戦
私たちは鉄のもうひとつの特性である「鉄イオン」に注目しました。鉄イオンは海藻や植物の栄養となり、自然環境に良い影響を与えることが知られています。そこで、このカップを使用した後に回収し、鉄イオンを発生させる「鉄のだんご」に生まれ変わらせ、地域の海や森を元気にする実験を10月から開始しています。
「資源循環」と「自然循環」を同時に実現できるのは鉄素材ならではの特徴です。
鉄イオンが海や森を元気にする理由
鉄は、海藻や植物、そしてプランクトンの成長に欠かせない栄養素の一つです。特に海では、鉄イオンが植物プランクトンの光合成に必要な栄養素となります。プランクトンは光合成によって二酸化炭素を吸収し酸素を放出し、海洋の食物連鎖を支えています。また、森でも鉄イオンは植物の成長を助け、葉緑素を生成する重要な役割を果たします。鉄イオンの不足は、植物や生態系に悪影響を及ぼす可能性があるため、自然界での適切なバランスが求められています。
目指す循環システム
● Step1: 湘南エリアのイベントやカフェでの利用 地元イベントやカフェで、冷えたドリンクとともにカップを提供。使用後のカップは、ユーザーからの意見も収集しながら、資源リサイクルとして地域に戻されます。
● Step2: 回収し鉄リサイクルへ 錆びたカップをお店やイベントで戻したものを回収し、海洋浄化に取り組んでいる大学などとの連携により「鉄のだんご」にリサイクルされます。
● Step3: 海と森の再生実験(2025年3月までに、水そう内での実験を予定) 製作された「鉄のだんご」は地域の協力のもと、海藻の生育実験に活用。その後、実際の海洋フィールドでの実証実験に繋げ、地域の環境再生を促進するプロジェ海藻の生育実験クトとして活用されます。
実施期間:2024年10月~2025年3月
展開地域:湘南エリア内の3イベント、15カフェを予定
メディア向けお披露目レセプションのご案内
日時:2024/11/17(日)11:00~12:00
場所:関係案内所はつひので(神奈川県鎌倉市材木座2-1-17)
内容:
● 「かまくらスチールカップ」の紹介
● かまくらスチールカップで試飲体験
● 鉄のだんごを用いた実験展示
■事業名:good sharing kamakura
事業内容:地域と企業がリアルにつながり社会課題を解決する[地域共創型ソリューション事業]で、地域と企業が連携し、製品開発から社会実装まで一気通貫で取り組む活動です。
■会社概要
社名:株式会社IBLC
常務取締役:国居 孝司
事業内容: 技術を事業につなげる技術に立脚したソリューションカンパニーとして、長年培った経験・実績と、多種多様な各分野の専門家の知恵を活かし、企業等の技術開発、用途開拓、事業創出の課題にお応えしております。
社名:株式会社nalu
代表取締役:南 直子
事業内容: ブランディングやコンセプト開発などnalu のセンスやアイデア、湘南のネットワークを活用し、 企業や行政ともつながりながら、現代の日常の新しい在り方を提案しています。
ヒトの資質や感性を軸にしてきたnalu ならではの角度から、社会を良くする事業を支援しております。
【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
good sharing kamakura事務局
担当:みなみなおこ
Tel: 050-3630-0277
Email: naokominami@na-lu.co
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